「ヒロアカのデクを見ていて、演技が下手に感じる箇所がある」
「山下大輝さんは声質が良いけど、演技力はあまりないかも。。」
「山下大輝さん好きだけど、キャラクターによる演技の違いが分かりにくい」
などど、山下大輝さんの声優としての演技が気になっている方は意外に少なくないかもしれません。
結論、山下大輝さんは幅広いキャラクターを演じ分けることができ、感情の起伏やセリフの抑揚と間の取り方からキャラをリアルに感じさせてくれる声優さんです。
山下大輝さんは、少年役を中心にしながらも、中性的なキャラクターや、時には女性的なニュアンスを含むキャラクターなども演じており、2014年には声優アワードで新人男優賞を受賞し演技力が評価されています。
しかし、演技力は個人の解釈などによっても評価が分かれるところなので「演技が下手なのでは?」と思ってしまう方もいるかと思います。
この記事では、山下大輝さんの演技について、演じられてきたキャラクターから分かりやすく解説していきます。
声優・山下大輝は演技が下手?演技力が分かるキャラクター3選!
声優さんの演技力を判断できるポイントとして、
- 感情の出し方
- キャラクターの個性を声で表現できているか
- セリフの間(ま)
などがあります。
上記の点を踏まえて、山下大輝さんの演技力が分かるキャラクターを3つ下記に選びました。
それぞれについて、分かりやすく解説していきます。
- 僕のヒーローアカデミア|緑谷出久(デク)
- 弱虫ペダル|小野田坂道
- あんさんぶるスターズ!|朔間凛月
僕のヒーローアカデミア|緑谷出久(デク)
山下大輝さんの代表作でもある僕のヒーローアカデミア「緑谷出久(デク)」についてです。
「感情の出し方」において、デクでの演技がとても印象的です。
デク役は、成長していく少年の繊細な心理描写から、激情を爆発させるバトルシーンまで、声の幅や感情の表現が求められる難役ですが、山下大輝さんはこれを見事に演じ切り、作品の人気を牽引しています。
デクの内気で優しい性格から、ヒーローとして成長していく過程の葛藤や決意まで、声だけで繊細に表現しており、視聴者の心を強く揺さぶっています。
特に叫び声や泣きの演技では、感情の高まりがリアルに伝わってくると多くのファンから絶賛されていますし、戦いを重ねるごとに力強さを増していく演技は、視聴者にキャラクターの成長を実感させるものとなっています。
具体的に評価されている点は次の通りです。
【1】弱さと優しさの共存を自然に表現
緑谷出久は、もともと「無個性」で、ヒーローに憧れる等身大の少年です。
山下大輝さんはその「臆病だけど、正義感が強い」というキャラを、高めの声に少し緊張感をにじませたトーンでリアルに演じています。
この「リアルさ」が視聴者の共感を呼び「応援したくなる主人公」として物語に深みを加えています。
【2】葛藤と成長の芝居の強さ
物語が進む中で、デクは幾度も自分の弱さと向き合い、苦悩し、決断します。
山下大輝さんの演技は、泣き叫ぶシーンや感情の爆発の場面で特に光っており、感情の起伏を細かく演じ分ける力に長けています。
たとえば「オールマイトが引退するシーン」や「クラスメイトに思いを語る場面」では、セリフの抑揚と間(ま)が絶妙で、多くのファンから「鳥肌が立った」「泣ける」と反響がありました。
セリフの抑揚と間については、もともとミュージカル俳優を目指していた経験から来る表現力の豊かさが関係しているとも言われています。
【3】バトルシーンでの迫力と説得力
バトルでは、雄叫びや緊張感、痛みを声で表現する必要がありますが、山下大輝さんは、それを身体ごとぶつけるような熱演で演じており、戦う主人公としての迫力と説得力を兼ね備えています。技名の叫び一つを取っても、キャラの覚悟が伝わる声の力強さがあり、視聴者を引き込む要素となっています。
山下大輝さんの叫びや息遣いは、デクの必死さや決意が伝わる熱量のある演技になり、視聴者にキャラクターの苦悩や覚悟を強く感じさせる要素として、シリーズを通じてその演技力が進化していることが分かります。
山下大輝さんのデクの演技について、ファンや業界からは「デクは山下大輝以外考えられない」という声も多く、キャラとのシンクロ率が非常に高いとされます。
アニメスタッフや音響監督も、山下大輝さんの「内面の掘り下げと声の乗せ方のバランスがプロフェッショナル」と評しており、演技の安定感と情感表現の幅広さに対する信頼は厚いです。
山下大輝さん自身もインタビューで「デクの成長を演じることで、自分自身も成長しているように感じる」と語っており、デクの信念を深く理解した上で、デクの内面の変化を丁寧に表現し、視聴者に感情移入させる演技をしています。
山下大輝さんの緑谷出久役での演技は、感情表現・成長の描写・バトル演技といったすべての面で高い水準にあり、彼の代表作としてふさわしい仕上がりです。視聴者の心をつかむ「感情に寄り添う演技」が、僕のヒーローアカデミアの人気を支える大きな要因の一つになっていると言えるでしょう。
弱虫ペダル|小野田坂道
次に弱虫ペダルの「小野田坂道」役についてです。
小野田坂道は一見地味で内気ですが、芯の強さを秘めており、その成長を山下大輝さんは高めの声とやや息混じりの声を駆使しながら、キャラの少年らしさとリアルな感情を自然体で表現し、作品のスポーツ性と青春ドラマの両面を支える存在として大きな信頼を集めています。
「感情の出し方」については、坂道の内気で控えめな性格を繊細に表現しつつ、レースシーンでは熱量のある声を響かせており、息遣いや緊張感のあるセリフ回しがリアルなスポーツの臨場感を生み出し、視聴者を引き込む要素となっています。
レース中の叫びや根性を見せるセリフでは、普段の優しい声のトーンから一転して強い意志と熱さを感じさせる声へとシフトさせることで、ギャップが生まれ、ドラマティックになり、「感情の振れ幅をきちんとコントロールしている」と声優関係者からも高く評価されています。
「キャラクターの個性を声で表現できているか」については、山下大輝さんは坂道の「オタク気質」と「純粋な情熱」を絶妙に演じ分けており、キャラクターの魅力がより際立っています。
実写版で坂道を演じた永瀬廉さんとの対談では、山下大輝さん自身が坂道の性格や成長について深く理解していることが伝わり、彼の演技がキャラクターに対する愛情と研究の成果であることが分かります。
上記で挙げた山下大輝さんの演技は、ファンから「最初は頼りない声なのに、最後にはチームを鼓舞する声になっていて鳥肌が立った」「演技の成長もキャラとリンクして感動する」といった評価を受けています。
また声優業界内でも、「キャラと心がシンクロしている」「技術ではなく心で演じている」と称賛されています。
あんさんぶるスターズ!|朔間凛月
最後に、あんさんぶるスターズ!の「朔間凛月」役についてです。
山下大輝さんが演じる「あんさんぶるスターズ!」の朔間凛月は、気だるげな話し方や、どこかミステリアスな雰囲気を持つキャラクターですが、山下大輝さんの柔らかく落ち着いた声質が、凛月の飄々とした性格と絶妙にマッチしており、キャラクターの特徴を見事に表現しています。
凛月は、山下大輝さんの他作品にはいないキャラクターで、見事に演じ分けができるのは、演技の基礎と応用の両方をしっかり身につけている証と言えるでしょう。
業界やファンから評価されているポイントは次の通りです。
【1】「気だるさ」と「繊細さ」の絶妙なバランス
朔間凛月は基本的に眠たげで脱力系のキャラですが、それだけでは表面的な演技になってしまうところを、山下大輝さんはあえて力を抜きつつも、情感を丁寧に込める芝居をしています。特に「…ねぇ、早く終わらせちゃおうよ」などのセリフでは、独特のテンポとトーンがキャラの個性を際立たせています。
【2】キャラクターの「二面性」を声で表現
朔間凛月はただのマイペースキャラではなく、兄・朔間零との関係性やユニット「Knights」のメンバーとしての責任を背負う場面では、冷静な判断力や内に秘めた情熱を見せることがあります。山下大輝さんはそのギャップを声の強弱や間の取り方、呼吸のニュアンスで繊細に演じ分けており、キャラの「深み」を見事に引き出しています。
【3】楽曲での表現力も高評価
「あんスタ」は音楽コンテンツでもあり、声優としてキャラソンを歌う場面が多く存在します。山下大輝さんは、凛月のキャラ性に合わせた感情を抑えた中に熱を秘めたような歌唱で、ファンからも「歌声にキャラが宿っている」「芝居と歌の一貫性がすごい」との声が多く寄せられています。
上記によってファンからは「一言のセリフで凛月の感情が伝わる」「芝居がナチュラルなのに印象に残る」といった声が多数挙がっています。
また、山下大輝さん自身がインタビューで「凛月の内面を理解するのに時間がかかったけど、演じるたびに愛着が湧いてくる」と語っており、役への深い理解と向き合い方も高く評価されています。
まとめると、山下大輝さんの朔間凛月役での演技について、声に「余白」を持たせながら感情の機微を表現する高度な技術が光ります。単なるミステリアスキャラで終わらず、その背後にある思いや過去までも声ににじませる演技は、声優としての力量の高さを如実に示しています。凛月は山下さんの「演じ分け」の妙が堪能できるキャラのひとつであり、彼の表現力の幅広さを再認識させる存在だといえるでしょう。
山下大輝は演技が下手?に関するSNSの声
ここでは、山下大輝さんは演技が下手?に関するSNSの声を紹介いたします。
山下大輝さんの演技に対して「単調」「感情の起伏が少ない」といった批判などもありましたが、演技が下手といった内容の投稿はほとんどありませんでした。
むしろ、演技が光るといった投稿の方が多かったです。
山下大輝さんは、この記事で取り上げたキャラクターのほかに、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」でのナランチャ・ギルガ役では、感情の起伏が激しいキャラクターを演じ、「ポケットモンスター」シリーズではゴウ役を務め、冒険心に満ちたキャラクターを生き生きと演じています。
幅広いキャラクターの声優が演じられるということは、それに見合った演技力を持っている、また業界やファンからの評価が高いということの証でもあると思います。
2025年10月からは、アニメ「僕のヒーローアカデミア」のファイナルシーズンが放送されることが決定されていますので、山下大輝さんの演技力によってデクがどのように表現されるのか、楽しみなところです!
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